起立性調節障害と自律神経失調症って何が違うの？

自律神経とは、心臓や血管、胃腸など身体の自律的に機能する部分を制御する神経のことです。自律神経のバランスが崩れると、様々な症状が出ることがあります。その代表的なものが起立性調節障害（POTS）と自律神経失調症（ANS）です。 POTSは、起立時に起こる血圧が急激に下がり、心拍数が上がる症状で、ふらつきやめまい、手足の冷え、動悸などがみられます。また、頭痛や耳鳴り、集中力の低下、震えなども伴うことがあります。 一方、ANSは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、交感神経の優位さが強くなることで、不安、うつ症状、頭痛、倦怠感、過敏性腸症候群、めまいなどの症状が出ます。食欲不振や睡眠障害もみられることがあります。 両疾患に共通するのは、自律神経のバランスが崩れることですが、出現する症状が異なる点が挙げられます。POTSは、立位に変化が伴う“起立”によって症状が生じることが特徴であり、ANSは、休息状態からでも症状が現れることがあります。 接骨院では、自律神経が原因の疾患の場合、骨盤矯正や整体などで筋肉のバランスを改善し、自律神経の働きを正常化させることができます。また、生活習慣の改善や栄養療法なども有効な対策となります。 自律神経による疾患であっても、個人差が大きいため、症状や原因に応じて、専門的な医療機関の受診を勧めます。接骨院では、しっかりとカウンセリングを行い、患者様にとって最善の治療方法を提供することが重要です。